成功事例

ブロックチェーンが社会を変える

ブロックチェーンが社会を変える
山内氏:
「まずは、デジタルインフラとサービス間を横断する公共のデータ基盤整備です。
これを土台に『暮らしの変革』『知の変革』『産業の変革』といった地方課題解決の取り組みや、未来志向のまちづくりを進めていきます」

【統合思考経営17】メガトレンドをどう捉えるか(その1:全体像) ――メガトレンド対応力が問われる統合思考経営

ブランドが社会とつながる、持続可能な未来へ 「サステナブル・ブランド ジャパン」

続く4.5項では、統合報告書はパーパス、ミッション、ビジョンを明確にしたうえで、価値創造の文脈を提供するために、3つの事項を特定すべきとしています。その1つが「外部環境」です。正確には「外部環境、および、それに対する企業の対応力に影響を与える重大な要因」と説明しています。4.6項はもう少し詳しく、「外部環境」は、企業の短・中・長期の価値創造能力に直接・間接に影響を与える法的、商業的、社会的、環境的、政治的な背景としています。

そのうえで4.7項では、外部環境による影響は、業種や操業地域など企業固有の事業特性に規定されるものの、視野を広げると社会的・地球的レベルの文脈において生じると指摘しています。そして具体的な外部環境として、以下のような事象を例示しています。

ステークホルダーの動向:主要な利害関係者の正当なニーズと関心や行動
経済状況:マクロとミクロの経済的安定性、グローバル化、業界動向など
市場動向:自社のポジション、競合他社の強み・弱みや顧客ニーズなど
技術動向:先端技術の登場と技術変化のスピードや影響など
社会課題:人口と人口動態、人権、健康、貧困、共有された価値、教育など
環境課題:気候変動、生態系の劣化、地球資源の制約に伴う資源不足など
規制強化:企業が事業を営む地域における法規制の変更や強化
政治状況:企業の戦略実行に影響を与える、操業する国や地域の政治状況や変化

「あなたと私の考えは違う。だから耳を傾ける」カルティエが注目する、多様性の力

CWCtop

あふれる大胆さでアイコン“パンテール(豹)”を生み出したジャンヌ・トゥーサンがクリエイティブディレクターとなった1933年以来、継続して女性のエンパワメントを行ってきたジュエリーメゾンのカルティエ。2006年には女性起業家の支援プログラム「カルティエ ウーマンズ イニシアチブ」を創設、2022年3月に閉幕したドバイエキスポ2020では、ドバイ万博公社と「ウーマンズ パビリオン」を共同出展し、大きな注目を集めた。

カルティエは、2022年4月19日に「ウーマンズ パビリオン」のメッセージを引き継ぎ、東京で「カルティエ ウーマンズ カンファレンス」を開催。「Join Us to Cross All Borders」というキーメッセージのもと、日本のジェンダー平等を加速させるためのアクションについてディスカッションが行われた。

女性問題を“自分ごと”にするアートの力

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Art & Cultureをテーマにしたセッションには、映画作家の河瀨直美さん、建築家の永山祐子さん、アーティストで東京藝術大学デザイン科准教授のスプツニ子!さんが登壇。アートが果たすアドボカシーの役割について語られた。

実は、19世紀に始まった万博の歴史において、女性をテーマとするパビリオンが作られたのは、今回が初めて。「New Perspectives ブロックチェーンが社会を変える (新しい視点)」と題された映像作品では、これまで重要でありながらもフォーカスされることが少なかった女性の貢献に光が当てられていた。建築家の視点で「パビリオン自体も女性だけでなく、オールジェンダーに向けたものだと感じた」と印象を述べる永山さんは、この映像作品についても「アートが媒介になることで、見る人が社会課題を"自分ごと"化しやすくなる」とコメント。

アートも映画も建築も、すべては今を映すものだと、スプツニ子!さん。アート界は、いまだに男性中心だった従来の構造が色濃く、「女性をテーマにすると『もっと大きな問題を扱ったら?』と言う人がいる。人類の半分は女性なのだから、決してニッチな問題ではない」と指摘する。永山さんも、これまでのキャリアで自身が感じた課題について振り返る。

日本のアート、映画、建築界に共通する課題として、“今までのやり方”への固執がガラパゴス化を生み、世界に飛び出しにくくなっているという意見も出た。河瀨さんは2作目をフランスで編集しようとしたところ、日本人技術者から「そんなことをすると、今後日本で映画が撮れなくなるよ」と言われたという。

また、日本独自の建築の規格やルールが多いことも、ガラパゴス化を深刻化させる要因であると、永山さん。各業界に残る旧態依然としたルールやカルチャーも、日本のジェンダー平等がグローバル水準に大きく遅れをとった一因なのかもしれない。

2021年に第一子を出産し、現在育児中のスプツニ子!さんは、「これからは、アートと暮らしは一つになっていく」とし、大学のオンライン授業中にあった出来事を語った。ある日赤ちゃんが泣き出したため、あやしながら授業したところ、女子生徒は「アートと関係ない質問ですみません」と前置きし、キャリアと結婚や妊娠のタイミングについての質問を投げかけたのだという。

「この質問は、アートと関係ないことじゃない。妊娠・出産・育児などを、アーティストの仕事とは別の『私生活』と考えるのは過去の男性社会の産物であると思うし、これからは当たり前に一体になっていく。きっとこれから、すべての仕事の分野でそうしたシフトが起きるのでは」(スプツニ子!さん)

子育てや家族のことを、外の世界と分離させる時代はもう終わった。全てを一体として考えてこそ、表現の本質にも迫れるのではないか──というスプツニ子!さんの言葉で、セッションは締めくくられた。

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