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フェアトレードについて学ぶ

フェアトレードについて学ぶ

また、国際フェアトレード認証・FLOの認証環境基準には、食の安全につながる、私たちにも関わり深い義務が設けられています。

【2月9日(水)16:00~オンライン】第26回つなぐWaSession 「バレンタインデー直前企画!チョコレートから学ぶ「SDGsとフェアトレード」」

つなぐWaSessionとは…
会員が定期的に集まることで知り合いや仲間を増やし、相互研鑽できるような場となり、協会活動への積極的な参加や期待を高めることを狙いとし、開催にあたっては、企業経営や地域経済、時事問題等に関するテーマを設定し、企業経営者の方や専門分野をお持ちの方にスピーチ(講演・セミナーではない形式)して頂き、質疑応答や意見交換、ブレイクタイムなどを通し会員間交流を広げます。
「つなぐWaSession」の「Wa」は=「輪・和・話」を意味しています。

【開催概要】
・日 時 : 2022年2月9日(水)16:00~17:30(終了時刻は延びる場合があります)
・方 法 : オンライン会議Zoom
・主 催 : 一般社団法人 首都圏産業活性化協会
・後 援 : 株式会社 さがみはら産業創造センター(SIC)
地方独立行政法人 神奈川県立産業技術総合研究所(KISTEC)
・対 象 : どなたでも大歓迎です。

・ご 登 壇: 認定NPO法人フェアトレード・ラベル・ジャパン
シニアディレクター 中島 佳織 氏 フェアトレードについて学ぶ
「フェアトレード認証の概要」

国分グループ本社株式会社
マーケティング・商品統括部 商品開発部 開発一課
青木 杏里 氏
「オランダ発フェアトレードチョコレートブランド
『Tony‘s Chocolonely』 のご紹介」

【打上げ・交流会】
皆様方とのコミュニケ―ションの場として開催終了後19:00~21:00にてオンライン居酒屋「ワイガヤ」を開店いたします。お時間ある方はお気軽にご来店ください!(途中参加、退出自由のフリーな交流の場です)
※Zoomのミーティングルーム情報は本セミナーお申込み後に送信される確認メール内に記載されております。
※お酒や料理をご提供したい気持ちは山々ですが、残念ながらできませんので各自お好きなものをご準備ください。

【参加お申し込み】

問い合わせ】
(一社)首都圏産業活性化協会 担当:芳賀
TEL:042-631-1140 Email:[email protected]

フェアトレードの認知度世界最低レベルの後進国日本。フェアトレードはなぜ日本で広まらないのか?海外と日本を比較して見えたもの。

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最近CMで「フェアトレードのバナナ」が宣伝されており、それを高校生が聞いて、「意識が高い」と言っているのを見ました。

私はこれを見たとき、未だにフェアトレードは日本で普及していなとがっかりしました。

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欧米では日常的にフェアトレード商品が購入されていて、その意味も浸透していて、特別意識が高い人たちのためのものではありません。

フェアトレードとお金の仕組み

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フェアトレードとは公正・公平な取引を指し、開発途上国の原料や製品を適正価格で継続的に購入することで
開発途上国の生産者や労働者の生活環境改善と自立を促す貿易の仕組みです。

金融市場が変動して価格が暴落しても、コーヒー農家がかけた生産コストは一定なので、
フェアトレードの最低価格設定でコーヒー農家の生活を保障する仕組みが必要なのです。

それでは実際に日本ではどの程度フェアトレードにお金を払っているのでしょうか?

先進国最低ランク、フェアトレード途上国日本の実態。

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国際NGOわかちあいプロジェクトによると、2010年度の日本のフェアトレード認証製品市場規模は推定 16億円。 これは先進国最低ランクの水準です。

さらに、国民1人当たりの購入金額は2015年度 フェアトレードについて学ぶ 79円 とこれも最低ランクです。

なぜこんなにも開きがあるのでしょうか。

なんと、フェアトレード認証マークを見たこともない人が85%を超える意識の低い日本

チェックリスト


2015年のフェアトレード・フォーラムでは全国意識調査を行っています。

・フェアトレードの認知率:29.3%
・フェアトレード製品購入率:12.4%

・フェアトレード認証ラベルを見たことがない人:85.2%、認知度:6.3%
・JASオーガニックマークを見たことがない人:56.9%、認知度:10.1%

となっていて、イギリスやドイツ、フランスやスイスでは70~80%以上がフェアトレード認証ラベルを知っているとされていることを考えれば非常に低い数字といえます。

日本ではフェアトレード商品もオーガニック商品もあまり生活のなかでは見かず、関心を持つ以前に知らな人が多いというほうが正しいようです。

企業も意識の低い日本

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10年ほど前になりますが、私は仕事で国際NGOのプラン・インターナショナル・ジャパンと連携する仕事をしていたことがあります。

しかしながら日本の企業は大企業、中小企業など関係なく概ねNGOや途上国の自立支援など興味がないとの反応でした。

契約するにも結局はどこまで値段を下げられるか、サービスできるか、それだけです。

フェアトレードの知られざる問題点

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しかし、フェアトレードにも近年、問題点があるとして各業界から指摘されているようです。

また、そもそも生産者を守るために存在する「フェアトレード」というイメージが強いこの認証ですが、
認証団体や中間業者に支払う経費で費用が圧迫し、生産者にまではお金が届かないケースもあるというのです。

フェアトレードとオーガニックの密接な関係

シングルリージョンのコーヒー豆はカビ毒が少ない傾向


また、国際フェアトレード認証・FLOの認証環境基準には、食の安全につながる、私たちにも関わり深い義務が設けられています。

農薬や、遺伝子組換えは使わないこと。環境保全・保護=食の安全を義務付けを行うフェアトレード認証。

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たとえば、フェアトレード認証には貴重な生態系や環境保護に対する義務付けとして、

・農殺虫剤・有害化学物質・化学肥料散布禁止
・遺伝子組み換え作物(GMO)の意図的使用禁止、種子のGM汚染防止対策義務
・加工処理施設からの排水による水質・土壌が食の安全にマイナスの影響にならないよう義務付け

オーガニック後進国の日本にとっては、フェアトレードの普及=食の安全、オーガニックの促進につながる大きな意味があることなのです。

先進国、欧米でのフェアトレードはどうやって拡大していったのか。

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それではフェアトレードの市場規模も日本と格段の差がある欧米ではどのようにして市場が拡大したのでしょうか?

欧米でのフェアトレードの歴史

そしてオランダの教会が運営するフェアトレード団体が1988年、
メキシコのコーヒー生産組合を中心にフェアトレード・ラベルの仕組みを作りフェアな生産・流通を保証する製品にラベルが貼られ、
先進国に広まり1997年にラベルの基準を統一する組織であるFLOが誕生、市場は急速に拡大。

こうして欧米ではフェアトレードの土壌が出来てからずっと高い関心をもってフェアトレードが行われています。
特にイギリスでは企業のみならず地方自治体レベルでフェアトレードを推進しており、その意識の高さが窺えます。

フェアトレード一人当たりの購入金額1位のスイスでは

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EICネットによるとスイスでは、スーパーに豊富なフェアトレード商品が並んでいて、スイスのマックスハベラー財団が基準を満たした商品につけたフェアトレード認証ラベルを消費者の8割が指示すると答えています。

その理由としては、消費者が途上国の社会問題・環境問題に高い関心を持っていること、
それによってスーパーや輸入業者、流通チェーンも導入に熱心であるということ。

その背景としてスイスでは日本の小学校での1~2年性からフェアトレードに対する教育を行っており、
その価値を小さいころから十分に理解していることが大きいといえます。

この考え方はオーガニックにも通じるものがあります。

日本でオーガニック、そしてフェアトレードを普及させるためには?

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それでは、具体的に日本でフェアトレードを浸透させるにはどうすればいいのでしょうか?

国策としてフェアトレードを教育に組み込む

小売店や、企業がフェアトレードに対してもっと積極的にプロモーションをする

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現状、日本のスーパーやコンビニではフェアトレード商品を置いていないところも多く、また置いてあったとしてもラインナップは限られているところが殆どです。
まず企業が積極的に消費者にフェアトレード商品の良さをPRし、小売店に卸し、物流も整えて全国に流通させるしくみを作れば理論的には普及可能です。

現在日本では、大半の企業が途上国や環境問題など気にせずに農薬や添加物まみれの安価な商品を大量に生産しています。

理由は、日本の消費者が安価な商品を好み、買い求めるから。

フェアトレードの商品は割高なので、いくら宣伝しても消費者が誰も購入しないおそれが企業側にはあります。

私たち消費者がフェアトレードに積極的に関わる

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結論としてはこれが一番有効です。

また、フェアトレード製品には環境に考慮した商品が多いため、オーガニック商品が沢山あります。
フェアトレード商品を購入することで、結果として自分たちの心身の健康にもつなげることが出来るのです。

日本でフェアトレードを成功させるために

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国民全体で言えばフェアトレードの価値を知っている人は非常に少ないといえる日本。

環境の悪い中労働する途上国への自立支援が、環境を守り、結果として私たちの健康にもつながるのです。
適正な価格で商品を購入する、それはオーガニック後進国日本にとって今欠けている部分でもあります。

世界の人々が潤い、健康になり、私たちも健康な未来を手に入れる。

それは少し価格が割高だということより、ずっと大きな価値があることなのです。

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静岡学園中学校 静岡学園高等学校

SGT教養講座 Global Communication 第1回下澤嶽先生との対話 フェアトレードとは何か -コーヒー豆とカカオ豆にまつわるほろ苦い話-

9月19日(土)、放課後の時間を利用しSGT教養講座Global Communication 第1回下澤 嶽先生との対話が行われました。先生は、静岡文化芸術大学国際文化学部文化政策学科の教授として教鞭をとられています。中高生が14名参加しました。今回は、先生が積極的に取り組んでおられるフェアトレードとは何かついてコーヒー豆とカカオ豆のプランテーション経営による現状とフェアトレードの歴史、フェアトレード商品の開発と大企業の取り組み、フェアトレード大学とフェアトレードタウン、エシカル消費の価値という観点から御講義いただきました。

フェアトレードとは、公正な貿易のことです。発展途上国の生活を改善するために生まれた社会運動です。戦後、欧米のNGOなどの市民Groupが取り組み始めました。日本でも1980年頃から普及し始めました。最初は、英国で女性の雇用作りのために始まったHandcraft Projectがきっかけだそうです。英国のOxfam Shopがこの商品を販売したことで始まりだと言われています。やがて1946年になるとアメリカが貿易格差や第1次産品の課題に警鐘を鳴らすようになります。やがて1980年代になると、一次産品にフェアトレードラベルを付けることが始まります。1997年にフェアトレードラベル機構が設立され、1988年以降、チョコレートやコーヒーを扱うN社などの大手の企業が参入し現在に至っています。

フェアトレードには、『フェアトレード10の原則』があります。
①生産者に仕事の機会を提供する
②事業の透明性を保つ
③公正な取引を実践する
④生産者に公正な対価を支払う
⑤児童労働及び強制労働を排除する
⑥性別に関わりなく平等な機会を提供する
⑦安全で健康的な労働条件を守る
⑧生産者の資源の向上を目指す
⑨フェアトレードを推進する
⑩環境に配慮する

英国ではフェアトレード商品の流通が盛んです。2001年に英国のGarstangでGarstang Oxfam Groupと地元のOxfam Supporterが町中の店でフェアトレード商品を扱うように呼びかけたところ多く店でフェアトレード商品を扱うことを承知し販売するようになりました。英国のフェアトレード財団が基準を作り、町全体でフェアトレード商品を扱うタウン運動が広がっていきました。現在では30か国、2000以上の街がフェアトレードタウンに認定され、日本では熊本市が2011年に国内最初のフェアトレードタウンに認定されたのを皮切りに2015年には名古屋市、2016年には逗子市、2017年には浜松市がその認定を受けました。フェアトレードタウンに認定されるためには6つの条件があるとされます。

条件1: フェアトレード活動を熱心に推進している市民グループがあること
条件2: フェアトレードを学んだり、知る機会がたくさんあること
条件3: 地元の団体や企業が熱心にフェアトレード商品を使っていること
条件4: 地元の団体と一緒に活動を行っていること
条件5: フェアトレード商品が買えるショップがたくさんあること
条件6: 地元の議会、市長がフェアトレードを応援していること

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コロナ禍の今、以前のように、貧困で困っている人など、国際社会が発展するなかで置き去りにされる可能性のある人のもとへ行き、直接的に働きかけることは難しくなっている。そのような中、SDGsについて、私はフェアトレード製品を買うことによって関わることができるのではないかと考える。
フェアトレード製品とは、FAIRTRADE JAPANによると、開発途上国の小規模生産者・労働者の持続可能な開発を促進を目的として、経済的基準、社会的基準、環境的基準の3つの基準からなる国際フェアトレード基準が守られているモノにつけられる国際フェアトレード認証ラベルのある製品のことである。テキスト学習において、他にも海のエコラベルなど様々なサステイナブル・ラベルが紹介されていたが、その中でSDGs達成のための行動として国際フェアトレード認証ラベルのつけられた製品を購入することを選んだ理由は2つある。
1つ目は、国際フェアトレード認証ラベルが最も身近であると考えたからだ。紹介されていたサステイナブル・ラベルの中で目にしたことと耳にしたことのあったものは国際フェアトレード認証ラベルのみであった。小学校や中学校の社会科において、フェアトレードについて学ぶ学習指導案が多くあり、私も中学校の社会の授業でフェアトレードと国際フェアトレード認証ラベルについて学んだ。このように授業を通して知る人が多い国際フェアトレード認証ラベルは最も身近なサステイナブル・ラベルであるといえる。身近な物であるために、人はどの商品に国際フェアトレード認証ラベルがつけられているか、探したり、見つけやすくなったりすると考える。それは今回の研修での私の経験からいえる。私は、SDGsについて学んでCMや町中でSDGsという言葉やSDGsのマークが目に付くようになった。身近な物である国際フェアトレード認証ラベルも他のサステイナブル・ラベルより目に付き、見つけやすいのではないかと考えられる。
2つ目は、国際フェアトレード認証ラベルには多くの基準があるからだ。先に記述したとおり、国際フェアトレード基準は、経済的基準、社会的基準、環境的基準の3つの基準から成り立っている。また、一つ一つの基準の内容としてもフェアトレード最低価格の保証、安全な労働環境、有機栽培の奨励など様々な守るべき条件が設定されている。他のサステイナブル・ラベルの基準は、海のエコラベルであれば持続可能な漁業で獲られた水産物、レインフォレスト・アライアンス認証であれば農園の環境、土壌・水を含めた天然資源、生態系や生物多様性を守り、労働者の労働状況やその家族・地域社会を含めた教育・福祉などの基準を満たした農園で作られたモノというように基準はあるものの、国際フェアトレード基準よりは満たさなければならない基準の数が少なくなっている。多くの基準を満たした製品を買うことによって、SDGsの17の目標の中で、より多くの目標と関わることができるのではないかと考えられる。
このように、国際フェアトレード認証ラベルのつけられたフェアトレード商品は身近に感じることのできるものであり、SDGsの多くの目標と関わることのできるものである。コロナ禍で世界と直接関わることのできない今、フェアトレード商品を通して間接的に世界や世界で起こっている貧困や環境問題といった様々な問題と関わることでSDGsと関わることができるのではないかと考える。

オンライン研修を受講した感想

総合的な満足度

5つ星評価

大変満足

静岡県の消費者教育ポータルサイト なるほど!消費者教育

特集コラム

特集コラム

「消費者教育実践のポイント」(筆者:柿野成美)

「フェアトレードの現状と展望」(監修:下澤嶽)

「食品ロスのいま」(筆者:望月健次)

下澤教授の フェアトレードの現状と展望

第4回 「イギリスのフェアトレードタウン、フェアトレード大学」

フェアトレードタウン運動の本場イギリス
フェアトレード大学運動とは
ケンブリッジのフェアトレード運動の経緯

ケンブリッジ市の町並み フェアトレードタウン・グループのメンバー。左から二人目が市議会議員のアマンダ氏

ケンブリッジの街中でフェアトレード商品を探してみた

棚に並ぶフェアトレード商品

棚に並ぶフェアトレード商品

バーミンガミム市とフェアトレード

大学自治会の建物。フェアトレードに力を入れているコスタの看板がある

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大学の売店の陳列棚全部がフェアトレード商品だ

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倫理的な材料調達が書かれている食堂のパネルボード。フェアトレードのラベルも

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教会のイベントで現地の生産者の報告

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フェアトレードタウンの認定書をかかげるロレイン氏

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